韓国の朴英洙(パクヨンス)・特別検察官は6日、記者会見し、朴槿恵(パククネ)大統領の不正に関する捜査結果を発表した。サムスングループ内の企業合併に関連し、朴大統領と支援者のチェ・スンシル被告が共謀し、サムスン電子副会長の李在鎔(イジェヨン)被告から賄賂を受け取ったと断定。その額は約束分も含め総額433億2800万ウォン(約42億6千万円)に上るとした。
特集:朴槿恵大統領
捜査結果によると、李被告らは2015年9月から翌16年2月にかけ、ともにグループ内企業であるサムスン物産と第一毛織の合併に協力するよう朴大統領とチェ被告に要請したという。その見返りとしてチェ被告の娘の乗馬トレーニングを支援するため、チェ被告が実質的に所有するペーパーカンパニーに78億ウォンを支払ったなどとした。
合併をめぐっては、サムスングループの事実上のトップである李被告が経営権を継承するのに必要だったとされ、サムスン物産の大株主だった政府機関「国民年金公団」が賛成票を投じた。この経緯について特別検察官は、公団を所管する保健福祉相だった文亨杓(ムンヒョンピョ)被告が、首席秘書官を通じて「大統領の指示」を受け、公団に対し、合併に賛成するよう求めたとした。
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