森友学園が大阪府豊中市内で4月に開設を予定している小学校の設置認可をめぐり、学園側が大阪府教育庁に提出した籠池泰典(かごいけやすのり)理事長の経歴が事実と異なっていることが分かった。大学卒業後に奈良県庁に新規採用されたが、自治省(現総務省)から出向したと記載されていた。
特集:森友学園問題
奈良県などによると、籠池氏は1977年3月に関西大学商学部を卒業後、同年4月に奈良県に新規採用で入庁。84年1月に「一身上の都合」で退職したという。同県は「自治省からの出向の記録はない」と説明する。
一方、2014年10月に学園側から小学校の設置認可申請が提出された際の報告で、「関西大卒業後に自治省入省、奈良県庁出向」としていたという。府教育庁はこの報告を元に認可の可否を答申する府私学審議会にも提出していたといい、「学園側に事実確認したい」と話している。