トランプ米大統領は10日、パレスチナ自治政府のアッバス議長と就任後初めてとなる電話会談をした。トランプ氏は和平交渉の仲介に意欲を示し、アッバス氏に早期の訪米を求めた。
トランプ氏は2月、イスラエルのネタニヤフ首相との首脳会談で、歴代の米政権が堅持してきたイスラエルと将来のパレスチナ国家の「2国家共存」の基本方針にこだわらないという考えを示し、パレスチナや国際社会が懸念を示していた。親イスラエルの姿勢を示すトランプ氏とアッバス氏の会談が注目される。
ホワイトハウスによると、会談ではパレスチナとイスラエル間の包括的な合意を含め、和平を前進させる方策について議論。トランプ氏は「和平は可能で、『ディール』(取引)をする時がきた」と強調。和平は中東地域や世界にも反響するとし、そのためにはパレスチナとイスラエルによる直接の交渉が必要で、米国も密接に関与していくとの立場を明確にした。
一方、アッバス氏の報道官によ…