相撲文字に刷新した大関駅の看板。横綱・稀勢の里関の土俵入りに合わせ、除幕した=福井県坂井市大味
えちぜん鉄道三国芦原線大関駅(福井県坂井市)の駅舎看板が12日、相撲文字に刷新された。駅構内には星取表も登場。住民たちは「珍しい地名が有名になるかも」と期待を膨らませている。
“テツ”の広場
「相撲」を活用したまちづくりを進めようと、駅がある大関地区のまちづくり協議会と坂井市、えちぜん鉄道が企画した。同地区では昨年夏、地元の大関小学校が綱取りを目指す稀勢の里関に「早く横綱になってください」などと全児童174人の寄せ書きを送ったのを機に、稀勢の里関との交流が始まり、相撲熱が高まっていたのだという。
お披露目は、稀勢の里関の横綱デビューにあたる大相撲春場所の初日に合わせた。午後4時前、横綱・稀勢の里関が土俵入りし、しこを踏むと、協議会のメンバーら約20人が「よいしょ」とかけ声して除幕。番付表と同じ「相撲文字」で書かれた駅名が表れた。
その後、星取表も除幕。縦1・2メートル、横5・4メートルの大型看板で、4横綱、2大関のほか、大関小の生徒たちが「大関になってもらいたい」と応援する琴奨菊や高安、遠藤、宇良の4力士の名前が記されていた。除幕式に参加した大関小1年の佐々木篤志さん(7)は「いい横綱になってほしい」と稀勢の里関にエールを送っていた。(堀田浩一)