オランダの総選挙は、反移民、反イスラムを掲げるウィルダース氏率いる右翼・自由党が事前の予測ほどは支持を広げなかった。ルッテ首相率いる中道右派・自由民主党が第1党の見通しだ。15日の投票日にハーグ郊外の投票所を歩くと、現在の生活に不満を抱きつつも、排外主義の広がりを懸念する有権者の声が聞こえてきた。
オランダ総選挙、右翼政党首位届かず 与党が第一党維持
「自民党に投票した。人種差別主義者のウィルダースは嫌いだ」。ハーグ郊外の投票所で、年金生活者のヘンク・マースさん(66)は話した。ルッテ政権による年金受給年齢の引き上げで、妻がより長く働かなければならなくなったことは不満だ。だが「ルッテ氏はいい仕事をしている。受け入れなければならない」と話す。
保育士のマンディ・ビハスさん(37)も自民党に投票した。「ウィルダースを止めるために、ルッテ氏に投票した。ウィルダースは愚かだ」と語った。
投票所には、移民2世の姿も目…