衆院予算委での証人喚問で、補佐人からの助言を受ける森友学園の籠池泰典氏(左)=23日午後3時37分、国会内、遠藤啓生撮影
衆院予算委員会で23日午後に行われた森友学園の籠池泰典氏への証人喚問。午前の参院予算委に引き続き、国会内の会場は籠池氏の発言や尋問者の質問のたびにどよめき、ヤジが飛んだ。
籠池氏の証人喚問、きょうの動き
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証人喚問が始まる約1時間前の午後1時52分、国会内の衆院第1委員室の扉が開いた。あっという間に記者席が埋まる。午後2時45分、衛視から記者席の記者らに向かって「今から携帯電話は使用しないでください。しまってください」とアナウンス。いよいよ証人喚問だ。
午後2時49分、籠池氏が入室。カメラのフラッシュが一斉にたかれた。籠池氏は予算委の浜田靖一委員長に一礼、左右にさらに一礼ずつして、着席した。同50分、証人喚問が始まった。
籠池氏の宣誓、署名、押印。その間、フラッシュがたかれ続ける。まず最初の尋問者である葉梨康弘氏(自民)が質問に立った。
葉梨氏とのやりとりの中で、安倍晋三首相の昭恵夫人側から送られたというファクスに話題が進むと、籠池氏が「これをご覧になっていただいたら」と述べ、封筒からFAXの写しを出そうとした。止められたものの、室内が一気にざわついた。
昭恵夫人や夫人付の政府職員らとの関係について証言する籠池氏。葉梨氏が「私たちの方でも夫人付の2人に確認させていただく」と述べると、野党議員が「参考人招致すればいいだろ」とつぶやいた。
午後3時半ごろ、野党議員らとの会合を経て籠池氏が国会での証言に前向きになった経緯などについて葉梨氏が追及すると、籠池氏は「あうんの呼吸でということでしょうか」。会場内がざわつき、議員らから苦笑が漏れた。
直後、葉梨氏は「疑惑は深まっ…