判決後の記者会見で思いを語る裁判員ら=24日午後、名古屋市内、代表撮影
名古屋市で女性(当時77)を殺害したほか、仙台市で同級生2人に硫酸タリウムを飲ませたなどとして、殺人や殺人未遂など七つの罪に問われた元少女(21)の裁判員裁判の判決が24日、名古屋地裁であった。山田耕司裁判長は「複数の重大で悪質な犯罪に及んだ犯情は重い。犯行時の年齢や精神障害などの影響を考慮しても、有期刑では軽すぎる」と述べ、求刑通り無期懲役を言い渡した。
タリウム事件の元少女に無期懲役判決 名古屋地裁
「判決理由をきちんと聞いてほしいので、主文を後回しにします」。紺色の上着に身を包み、マスクを着けた元少女は、山田耕司裁判長が無期懲役の主文を言い渡すまでの約1時間半、前を向いたまま、読み上げられる理由に耳を傾けた。
最後の説諭では、山田裁判長の一言一言にうなずきながら聞いていた元少女。「いずれ社会に戻れると信じて、しっかりと更生していって下さい」と言葉をかけられると、「はい」と小さな声で答えた。
「説諭を聞いている時の態度を…