首相夫人付職員から籠池氏に送られたファクスの予算に関する記述
証人喚問の余波は、この日も続いた。大阪府豊中市の国有地売却問題。24日にあった参院予算委員会では、安倍晋三首相の妻昭恵氏付だった職員について論戦となった。学校法人「森友学園」の籠池(かごいけ)泰典氏に送っていたファクスをめぐって野党が追及。自民側は、昭恵氏と籠池氏の妻とのメールのやりとりを公表した。
特集:森友学園問題
「来年度予算でちゃんと手当てすると書いてある。総理夫人付の担当官がやったことによって、行政の将来に影響を与えることもあるんじゃないですか」
24日の参院予算委。共産の小池晃氏は、前日に明らかになったファクスの内容について追及した。
ファクスは、昭恵氏付政府職員だった谷査恵子氏が、国有地をめぐって財務省に問い合わせた結果を籠池氏に回答したもの。このうち予算に関する記述に質問が相次いだ。籠池氏は証人喚問で、この部分に「ここ重要」と書き込んだ書面をかざしていた。
ファクスが送られたのは2015年11月。森友学園はこのころ、定期借地契約を結んだ国有地でコンクリートがらなどの除去を実施していた。その費用の支払いについて、谷氏はファクスの中で「平成28年度(16年度)での予算措置を行う方向で調整中」と報告した。
野党側はこの回答や、16年4…