26日投票のブルガリア総選挙をめぐって、同国と隣国トルコが非難合戦を繰り広げている。トルコ政府がブルガリアの一部の政党をあからさまに支持。反発したブルガリア政府が駐トルコ大使を呼び戻し、右翼勢力が対トルコ国境を実力で封鎖する事態になった。
エルドアン大統領に権限を集中させる憲法改正案について4月に国民投票をするトルコは、欧州に住む在外有権者のトルコ系住民に賛成投票を働きかけ、各国が反発。その余波がブルガリアにも飛び火した。
トルコが肩入れするとされるのは、新党「DOST」。党首は、エルドアン政権寄りの姿勢を示している。ブルガリア・メディアによると、駐ブルガリアのトルコ大使がDOSTの選挙ビデオに出演。トルコの閣僚の1人も、国内のブルガリア国籍保有者に同党への投票を呼びかけた。
ブルガリア政府は今月半ばに「内政干渉だ」と抗議。駐トルコ大使を一時的に呼び戻した。一方、エルドアン大統領は23日「トルコ系住民に圧力をかけている」とブルガリアを批判した。
背景には、現在の議会で第3党…