耳付きの特製雨がっぱ姿で会場を巡るくまモン=千代田区有楽町
昨年4月の熊本地震から1年の節目が迫る27日、「九州・熊本震災復興支援プロジェクト フォーラム&フェア」(朝日新聞社主催)が千代田区有楽町で開かれた。「震災から1年、私たちにできること」を副題に、息の長い支援を集まった人々に呼びかけた。
有楽町駅前広場で開かれたフェアでは、熊本県の人気キャラ「くまモン」と共にステージに登場した蒲島郁夫・熊本県知事が「くまモンは大活躍で、県民を元気づけてくれました。皆さんもボランティアと思い、熊本に遊びに来て下さい」とあいさつ。続いて「くまモン体操」を披露したくまモンは、雨空の下、丸い耳付きの雨がっぱを羽織って会場を巡り、熊本産品や復興支援プロジェクトをPRした。
くまモン柄の傘で会場を訪れた神奈川県真鶴町の主婦、根岸英代さん(50)は震災後、ボランティアで熊本を訪れたという。「私が落ち込んだ時にハグで元気をくれたくまモンへの恩返し。今日は県産品を買って支援します」と話した。
蒲島知事は、有楽町朝日ホールで開かれたフォーラムにも出演。御厨貴・東京大名誉教授と「創造的復興へ 逆境の中にこそ夢がある」をテーマに対談した。(西本ゆか)