アテネ五輪のマラソン代表に落選し、記者会見に臨む高橋尚子選手。手前は小出代表
2020年東京五輪のマラソン代表の選考方法について、本番での使用が見込まれるコースで少数精鋭によるレースを19年秋に行い、男女とも上位2人が自動的に代表に決定する新方式の導入を、日本陸連が検討していることが29日、分かった。選考レースには、17、18年度の福岡国際や世界選手権など主要大会で陸連が定めた基準を満たした選手が出場する。選考の透明性を高めるのが狙いで、早ければ4月中旬の理事会で決定する。
残る1枠は、19年秋の選考レース後に開催される陸連指定の主要大会で、最速のタイムを出した選手が選ばれる。ただし、陸連の設定記録よりも遅ければ、選考レースで3位の選手が代表に決まる。
選考方法を巡っては、上位3人を一つのレースで選ぶ「一発選考」が検討された。ただ、たまたま好走した選手の代表入りを避けるため、17年度以降のレースで一定の成績を収めた選手を選抜する2段階方式とした。
選考レースの開催時期について…