映画「美女と野獣」をテーマにした乗り物型アトラクションのイメージ図(オリエンタルランド提供)
東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)を運営するオリエンタルランドが大型投資に乗り出す。2020年の東京五輪・パラリンピックを控え、訪日外国人客の数はさらに増えるとみて、東京ディズニーランド(TDL)に約750億円を投じて新エリアを建設する。投資の回収に向け、値上げを続けるかどうかは慎重に判断する構えだ。
TDLの西側に位置する約4・7ヘクタールのエリアに新たなアトラクションなどを建設する。「美女と野獣」の世界観を再現した街並みや乗り物型アトラクションを整備。ライブシアターやロボットアニメ映画「ベイマックス」のアトラクションなどもつくる。「美女と野獣」をテーマにしたアトラクションには、乗り物型アトラクションで過去最大となる約320億円をかける。全体で約750億円規模の投資を計画している。完成予定は20年春だ。
これとは別に、東京ディズニーシー(TDS)にも約180億円をかけて新アトラクションを建設中で、19年度に完成する予定だ。
「2パーク開園以来の大きな投資になる。新たな夢に向かって始動できた」。オリエンタルランドの上西京一郎社長は5日、新エリアの起工式でそう話した。