厚生労働省は7日、第2次世界大戦後に抑留され、死亡した日本人1093人分の名簿を新たに公表した。ロシア政府から2013~15年度に提供された資料を翻訳して判明した。日本政府保有の資料と突き合わせ、身元特定を進める。
特集:シリア情勢
地域別では、シベリア地域の日本海に面した沿海地方の436人が最も多く、ハバロフスク地方327人、チタ州271人、アムール州18人、イルクーツク州2人、樺太(現ロシア・サハリン)2人、中国・大連37人。厚労省のホームページ(
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/syakai/soren/
)で氏名のカタカナ表記と死亡年月日、死亡場所を公表した。
シベリア地域ではモンゴルを含めて計約5万5千人が抑留死したとされる。今回の公表分を含めると名簿は約5万6千人分になるが、重複も多いとみられる。身元が特定できたのは約3万9千人にとどまる。身元が特定されると、資料のコピーが遺族に無償提供される。(井上充昌)