サッカーの欧州CLは12日、ドイツのドルトムントが準々決勝第1戦でモナコ(フランス)に2―3で敗れた。
ドルトムント爆発、香川はけがなし 犯行声明文の情報も
サッカーCL準々決勝、ドルトムント敗れる 香川1得点
選手が乗るバスが狙われた爆発事件からわずか1日。ドルトムントを香川が踏みとどまらせた。
前半に2点を先行された。事件で負傷したDFバルトラの代役ベンダーのオウンゴールもあった。MFワイグルは「僕らの多くが昨晩はほとんど寝られなかった」と明かした。
重い空気を後半、トップ下の香川が変えた。20秒で決定機を演出。そして12分、味方がつないだ球に反応し、ゴール前へ抜け出した。GKより先に球に触って横パス、味方が詰めて反撃の1点が決まった。
34分に3失点目を喫したが、5分後、右からの速いクロスを香川がトラップ。右足シュートと見せかけ、切り返して相手DFを滑らせた。左足でGKの股を抜いた。結局敗れたが、ワイグルは前を向いた。「2点目を取れたのが価値がある。第2戦につながる」
試合後、香川は警備上の理由で、すぐ警察が先導する車両に乗った。車の窓を開け、「行かなくちゃいけないみたい。ごめんね」。申し訳なさそうに報道陣へ声をかけて去った。(ドルトムント=藤木健)