万博の議員連盟であいさつする吉村洋文大阪市長(中央)。自民党の二階俊博幹事長(左)も出席した=27日、東京・永田町
2025年の大阪開催を目指す国際博覧会(万博)の超党派の国会議員連盟(会長=二階俊博・自民党幹事長)は27日、国会内で総会を開き、積極的に議員外交を展開する方針を確認した。大阪開催について、大型連休の外遊中などにアピールしたり、博覧会国際事務局(BIE)加盟国の在日大使館に働きかけたりするという。
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総会には国会議員ら約200人が参加。二階氏は「誘致の仕事はこれからだ。英知を結集し、情熱を傾けて取り組んでいきたい」と呼びかけた。議連はすでに、約120の国際交流の議員連盟に対し、訪問先の国で誘致に協力を求めるよう依頼する文書を配ったという。
議連の竹本直一事務局長は、大使館への働きかけについて「効果のありそうな国を絞り込み、議連のメンバーが時期を見計らって一斉に回る」と述べた。国連で「世界津波の日」が採択された際にも活用した手法だという。議連に出席した吉村洋文大阪市長は「国会議員の皆さんの外交が強みになる」と述べた。
■松井知事が帰国
大阪府の松井一郎知事は27日朝、大阪開催を目指す2025年の国際博覧会(万博)への立候補のため、訪問したフランスから帰国した。万博誘致について、関西空港で記者団に「確実な一歩を踏み出した。大阪の歴史や食文化を伝えた。万博にかける熱い思いは伝わったと思う」と述べた。
松井氏は24日、日本政府代表の木寺昌人・駐仏大使らとともに、パリの博覧会国際事務局(BIE)に立候補表明文書を提出。フランス駐在の各国大使らにも大阪開催をアピールした。