左から、ネネちゃん、メルちゃん、あおくん
少子化の時代にもかかわらず売れ行きが好調の幼児向け抱き人形「メルちゃん」シリーズ。今年は誕生25周年。子どもを取り巻く環境の変化をとらえながら、新たにファン層を広げ続けている。
3月中旬、名古屋市緑区の大型ショッピングモールのおもちゃ売り場には、メルちゃん用の服や道具を熱心に見つめる、もなちゃん(2)の姿があった。母親(34)は「お風呂に入れたり、ご飯をつくったり、寝かせたり。メルちゃんのことが大好きで、いつも一緒にいます」とほほえむ。
手がけるのは、筆記具生産で知られるパイロットインキ(本社・名古屋市)。「消せるボールペン」に使われている、温度によって変色するインキ技術を応用し、1992年に誕生した。36度以上のお湯でぬらすと髪がピンク色に変わる。
同社によると、「年間10万個でヒット」という玩具業界で、発売から10年、20年たっても20万~30万体台の出荷数を保ってきた。特に2015、16年は2年連続で40万体を超えているという。
少子化の時代に、なぜなのか。…
有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。
初月無料につき月初のお申し込みがお得
980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら