訪米中の塩崎恭久厚生労働相は4日、保健福祉省のプライス長官と対談し、医薬品の研究開発やがん対策などで日米が協力する覚書を結んだ。厚労省によると、保健医療分野で先進国と覚書を交わすのは初めて。
覚書では、抗菌薬が効かない薬剤耐性を含む公衆衛生上の脅威、医薬品・医療機器の規制、医療サービスと財政、介護や高齢化対策など11項目を共通の優先事項としてリストアップ。研究者間の交流や協議の場を設けたり、共同で研究を進めたりする。厚労省の担当者は「医薬品の開発など、今や1カ国で進めるのは難しく、国家間の協力が必要だ」と話している。(野中良祐)