煙を上げて燃える山林火災(5日午後5時30分ごろ、飯田市南信濃南和田、静岡県消防防災航空隊提供)
長野県飯田市南信濃南和田の通称・戸倉山の東側尾根付近で5日午後、山林火災が起き、6日も燃え続けた。上空から消火できる県の唯一の消防防災ヘリコプターは3月の墜落事故で失われているため、5日は静岡県の防災ヘリが消火活動に来援。6日は総務省消防庁の広域消防応援として静岡、愛知両県の防災ヘリが来援した。
同市などによると、消火活動は5日が午後4時40分ごろから日没まで。6日は午前5時から行われたが、防災ヘリからの放水は風に流されるなどして鎮火には至らず、消火活動は正午ごろ、打ち切られた。
両日で、飯田広域消防本部や飯田市消防団などが延べ約220人が出動し、消火にあたった。
同市は、7日から自衛隊ヘリによる消火活動が必要と判断し、県を通じて自衛隊の災害派遣を要請した。地上からも午前8時から飯田市消防団約50人で消火に出動する予定。