社民党は8日、党本部を首相官邸近くのビルから、東京都中央区のビルに移した。党勢衰退で政党交付金が減ったことなどに伴うもので、面積はこれまでの約半分、賃料は約3分の1程度になった。
社民党本部は約50年間、永田町の社会文化会館に置かれていたが、2013年に移転。今回さらに賃料を節約するため、再移転した。旧社会党の委員長や衆院議長を務めた故土井たか子氏が使っていた机と椅子などは大きすぎて入らず、机は希望者に譲ったという。
この日の事務所開きで、又市征治幹事長は、安倍晋三首相が20年に改正憲法の施行を目指す意向を示したことを受け、「新事務所を拠点に、安倍改憲を阻止する役割を果たしたい」と述べた。(中崎太郎)