イタリア国際に出場したが、2回戦で棄権したシャラポワ=ロイター
テニスの4大大会、全仏オープンを主催するフランス・テニス連盟は16日、28日に開幕する大会の主催者推薦枠の選手を発表し、ドーピング違反による1年3カ月の資格停止処分から復帰したマリア・シャラポワ(ロシア)はリストから漏れ、出場の道が絶たれた。
4月末に復帰し、世界ランキング211位のシャラポワは獲得ポイントが満たないため、主催者推薦以外で出場できない状況だった。ロイター通信によると、フランス連盟のジュディチェリ会長は「けがからの復帰に配慮した主催者推薦はあり得るが、ドーピングからの復帰にはあり得ない」と説明。全仏で2度優勝している実績もあり、最低でも予選からの出場は認められるとの観測もあったが、それも認めなかった。
元世界1位のシャラポワは16日、決定が出た直後にローマでのイタリア国際の女子シングルス2回戦で世界22位のミリヤナ・ルチッチ(クロアチア)と対戦。4―6、6―3、2―1とした最終セットの途中、太ももの痛みで棄権した。
今大会で上位進出なら7月3日開幕の4大大会、ウィンブルドン選手権の本戦から出場する資格をつかむ可能性もあったが、それも消滅。ただ、主催者推薦を得られない場合でも、前日の1回戦勝利でポイントを稼いだことで、予選からの出場ならかないそうだ。
シャラポワについては、対戦相…