J1札幌の小野伸二=札幌市西区、大西史恭撮影
日本が5大会ぶりに出場するサッカーU20ワールドカップ。21日の初戦で南アフリカと対戦する。
日本の最高成績は、1999年の準優勝。そのとき主将を務めたMF小野伸二(37)=J1札幌=が、当時の記憶、今大会に挑むU20代表について語った。
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僕らは開幕戦のカメルーンに1―2で負けました。あの時はトルシエ監督に激しく怒られました。「お前ら、もう日本食なんて食べなくていい」とまで言われましたね。でも、そこでみんな目が覚めて、トレーニングもピリピリした雰囲気になりました。
どの大会でも「初戦が大事」って言いますけど、初戦に勝っても、2、3試合目に負けたら意味がない。僕らの時のチームは、Jリーグで先発出場している選手ばかりだったので、みんな自信がありました。だから、初戦に負けても落ち込まなかった。
ただ、決勝トーナメント1回戦のポルトガル戦は、苦戦しました。僕らが先制し、相手が10人になったのに、終わってみれば1―1。日本はGKもキッカーも良かったから、PKになれば勝てると思っていたけど、焦りましたね。結果として準優勝は素晴らしいと思いますけど、せっかく決勝までいったので優勝したかった。僕自身も決勝は出場停止だったので、もったいなかったです。
今回のU20代表には、15歳の久保くんが「飛び級」で入りましたね。5月3日のルヴァン杯で対戦したけど、本当に堂々としてて違和感がなかった。「飛び級」は、その世代で代表に選ばれなかった選手の思いも背負って戦わないといけない。その責任は重いが、頑張って欲しい。
僕も「飛び級」で各年代の代表…