チームの荷物を運んで練習場に入るU20日本代表の選手たち=韓国・華城、大西史恭撮影
■U20代表ウォッチ
サッカーのU20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)に出場するU20日本代表は、21日に南アフリカとの初戦を迎えます。大会が行われる韓国で合宿を続ける若き代表たちのピッチ外での様子を、現地で取材する記者がリポートします。
U20日本代表は17日に韓国入り。金浦空港からソウル日本人学校へ直行しました。そこでは児童、生徒や保護者約500人から熱烈な歓迎を受けました。1番人気は15歳のFW久保(FC東京U18)。自然と「久保コール」が湧き起こり、全員の前でリフティングをしたり、児童とのPK合戦のキッカーを務めたりしていました。
久保は中学3年生とのミニゲームにも参加。日本サッカー協会から「ソウル日本人学校の子供たちと交流します」と伝えられていましたが、久保はまだ15歳なので、もしかすると同い年の生徒もいたかもしれません。そう考えると、改めて久保のすごさが分かります。
18、19日は午後4時半から練習でした。午前中は何してるの? 選手に聞いてみました。
MF高木(ガ大阪)は「うーん、何してたかな? 朝起きて、メシ食って、カーテン開けましたね」。関西人なりの必死なボケを披露してくれました。選手の多くは1次リーグで対戦する南アフリカ、ウルグアイ、イタリアの映像を見ているようです。映像を見るためのパスワードがそれぞれ与えられていて、選手は自分のタブレットパソコンなどを使っているそうです。初戦の相手である南アフリカとは同じホテルだそうで、FW小川は「よく見かけるけど、デカいなと感じます」。
移動バス、ホテル、練習場は大会組織委員会の指定です。移動バスは日本国旗が入った専用ラッピングバス。初戦、第2戦を戦う水原市内の高級ホテルに泊まり、練習場は陸上競技場やKリーグのチームのグラウンドを借りています。食事は韓国の料理が中心だそうですが、DF初瀬(ガ大阪)は「おいしいですよ。ピッチ外含めてストレスなくやれていますね」と話してくれました。空港到着時や練習の行き帰りはチーム荷物も選手が自ら運びます。
W杯とはいえ、U20ということもあって韓国内の盛り上がりはまだまだですが、街中にU20W杯の看板が多く出ていますので、開幕すると盛り上がりは増していきそうです。(大西史恭)