韓国の文在寅（ムンジェイン）大統領は２３日、慶尚南道金海（キョンサンナムドキメ）市で開かれた故盧武鉉（ノムヒョン）元大統領の追悼式に出席した。文氏は盧氏の側近で、大統領選では追悼式に大統領として出席すると約束していた。文氏はその約束が実現したことから式でのあいさつでは、「盧武鉉大統領も今日だけは『やあ、気持ちいい！』と言ってくれているようだ」と語った。

文氏は追悼式でのあいさつで、前大統領の朴槿恵（パククネ）被告の初公判には直接触れなかった。一方、最近の世論調査で自身が高い評価を得ていることなどを念頭に「私が何か特別なことをやったからではない。ただ、正常な国をつくるという努力、正常な大統領になるという心構えが特別なことのようになった」と述べ、朴政権を暗に批判した。

あいさつでは盧政権について民主主義を守り、人権を尊重し、福祉を充実させるとともに、地域や政治理念による対立を解消しようとしたとした。しかし、「理想は高く、力は足りなかった。現実の壁を乗り越えられなかった」と振り返った。「盧武鉉の夢は市民の力で復活した」として、「私たちは再び失敗しない。李明博（イミョンバク）、朴槿恵政府だけでなく、金大中（キムデジュン）、盧武鉉政府まで、この２０年全体を省察し、成功の道に進む」と決意を新たにした。

文氏は後に大統領になる盧氏と…