居眠り運転で衝突事故を起こし5人を死傷させたとして、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の罪に問われた徳島県美馬市の前市長、牧田久被告(75)の判決公判が24日、徳島地裁であった。坂本好司裁判長は、禁錮4年6カ月(求刑禁錮7年)の実刑判決を言い渡した。
判決などによると、牧田被告は昨年5月5日午後4時ごろ、香川県まんのう町の国道438号のトンネルで、私用で乗用車を運転中、居眠りして軽乗用車と正面衝突。高松市の70代の男女3人を死亡させ、女性1人と、自分の妻にも重傷を負わせた。
判決後、牧田被告の弁護人は控訴しない考えを示した。牧田被告は05年4月、4町村の合併で誕生した美馬市の初代市長に就任。3期目途中に事故を起こし、引責辞職した。(三上元)