クレーンの製造許可を申請した業者に便宜を図った謝礼として、30万円分の商品券を受け取ったとして、福岡県警は25日、福岡労働局安全課の主任地方産業安全専門官、安藤和久容疑者(59)=福岡県苅田町=を収賄の疑いで逮捕し、発表した。また北九州市門司区にある「エスエム鉄工」の取締役、藤本建也容疑者(76)=同区=を贈賄容疑で逮捕した。
捜査2課によると、安藤容疑者は2014年7月下旬~8月上旬、エ社が福岡労働局に申請した移動式クレーンの製造許可の審査に関し、審査通過のための指導、助言をするなどし、その謝礼として、同県行橋市内で藤本容疑者から30万円分の商品券を受け取った疑いがある。県警は2人の認否を明らかにしていない。2人は数十年来の知り合いという。(稲垣千駿)