企業の合同就職説明会に潜り込み、「元採用担当者」と偽って就職希望の女子学生につきまとったとして、警視庁は、福祉関連会社員の有田真也容疑者(57)=東京都府中市押立町1丁目=をストーカー規制法違反の疑いで逮捕し、26日発表した。「ストーカー行為だなと自分でも思います」と述べ、容疑を認めているという。
南大沢署によると、有田容疑者は都内の大学4年の女子学生(22)への一方的な恋愛感情が満たされず、今月18~20日、女子学生の携帯電話に8回にわたってメッセージを送ったり、電話をかけたりしてつきまとった疑いがある。
有田容疑者は、都内で2月に開かれた合同就職説明会に関係者を装って参加。会場にいたこの女子学生に、大手金融会社の元採用担当者だと偽り、「アドバイスしてあげる」などと持ちかけたという。その際、就職用のエントリーシートだとウソをつき、連絡先や住所を書かせていた。その後、有田容疑者から電話などでしつように誘われたため、女子学生が今月18日、署に相談していた。
有田容疑者は大学卒業後の一時期、この金融会社に勤務していたことがあったという。