味方のブロックを生かし、前進する立命大のRB平野(中央)
アメリカンフットボールの関西学生大会第2日は28日、神戸・王子スタジアムであり、昨季リーグ2位の立命大は同4位の龍谷大を27―7で下した。
この日、スタジアムに背番号32の姿はなかった。立命大の絶対的なエースであるRB西村七斗(4年、大阪産大付)。立命は21日の早大戦に21―32で敗れたが、この試合の序盤、西村はキックオフのボールを受け、走りだそうとしたところで負傷。フットボール界で言うところの“自爆”だ。一般的に、タックルを受けてのけがより重いと考えられている。王子のフィールドに32番がいないと知った立命ファンは「やっぱりか」との思いを強くしただろう。
この日は主将のWR近江克仁(4年、立命館宇治)と副将のQB西山雄斗(同、同)を温存。攻撃を率いたのはQBの植村優人(3年、大阪産大付)と荒木優也(2年、立命館守山)だったが、ともにパス成功率は5割以下と奮わなかった。RBは平野貴洋(3年、清教学園)が10回で51ヤード、1タッチダウン(TD)、中井亮太(3年、関西大倉)が11回で45ヤード、1TD。やはり西村の穴は大きいと感じざるを得なかった。
米倉輝監督は試合後、「力強さがまったくない」と不満を口にした。攻守のラインが相手を圧倒できなかったことがすべてと振り返った。もし西山がけがをした際に出なければならない植村と荒木の両QBについても「極めて不十分」と評した。前向きに評価したのは49ヤードと42ヤードの長いフィールドゴールを決めたキッカー多田羅翔吾(3年、立命館宇治)ぐらいだった。「我々は去年のシーズン、関学さんに二回とも手も足も出ずに負けた。それを思い起こして、これからのトレーニングを頑張るしかないですね」と語った。
西村の負傷については「この競…