高校までフットボール未経験の2年生ながら、鋭い走りを見せるRB渡辺(左)
アメリカンフットボールの関西学生大会第2日は28日、神戸・王子スタジアムであり、昨季の学生王者である関学大が昨季リーグ3位の関大を20―7で下した。この試合は両校体育会の対抗戦「第40回総合関関戦」を兼ねていて、2500人の観衆が訪れた。
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秋のリーグ戦本番でも優勝戦線を占う対戦になりそうなだけに、春でも試合前から緊迫感が漂っていた。
この春初めて、ほぼフルメンバーで臨んだ関学は、最初の攻撃シリーズを得点につなげた。9プレーで75ヤードを攻めきるタッチダウン(TD)だったが、敵陣25ヤード、第3ダウン残り10ヤードからのTDパスが圧巻だった。ランのフェイクを入れてから、QB光藤(みつどう)航哉(3年、同志社国際)が右奥へパス。相手DBを抜き去ったWR亀山暉(4年、啓明学院)は冷静だった。「DBがボールを見ず、僕しか見てなかった。早めに手を出してしまったら、相手も邪魔してくるんで、最後のタイミングまで待って捕りにいきました」。下からすくい上げるような、技ありのキャッチが先制TDになった。
第2クオーター(Q)には、敵陣に入ってから7プレー続けてのランでTD。この春初めて出場した主将の井若大知(4年、箕面自由学園)ら5人のOL(攻撃ライン)とRBが躍動した。
後半になると関学は守備の控え…