ご当地イラスト入りナンバーのイメージ(国土交通省提供)
国土交通省は30日、地域にちなんだイラスト入りの車のナンバーの図柄を、全国の自治体から募集すると発表した。同省で見えやすさなどを審査し、来年10月から交付する。ご当地イラスト入りプレートは125cc以下のバイクで導入済みだが、車では初めて。
イラスト案は「品川」や「福岡」など全国に116あるナンバーの地域名ごとに、自治体が国に申請する。「走る広告塔」として期待され、すでに50を超える地域が導入を検討しており、デザイン案を公募済みの自治体もある。
この日は、緑の文字の背景に風景などのイラストが入るイメージ図が初めて示された。カラーと白黒の2種類が用意され、カラーを選ぶ場合は交付料に加え寄付金が最低1千円必要になる。普通車と軽自動車のプレートは同じデザインになるのも特徴。利用者は、従来のプレートかイラスト入りかを選ぶことができる。
また、各地のゆかりの地域名をつける「ご当地ナンバー」も募集する。これまで2004年と13年に募集をかけ、「富士山」などすでに29の地域で採用されている。今回は図柄と併せて応募してもらい、20年度から交付する。
イラスト入りのプレートとしては、19年のラグビーワールドカップ開催記念のものが交付中。東京五輪・パラリンピックの記念プレートもデザインが7月に決まり、10月から交付される。(伊藤嘉孝)