女子68キロ超級世界ランキング1位の植草歩
2020年東京五輪に追加競技として初めて採用されることになった空手の各国代表選手の選考は18、19年の世界ランキングを軸に行うことが確実になった。各国の国内選考会は行わない見通し。5月31日、世界空手連盟(WKF)の奈蔵稔久事務総長が明らかにした。詳細は国際オリンピック委員会(IOC)と協議し、今秋までに決める。
特集:2020年東京五輪
示された案は、男女の組手(計6階級)と男女の形に出場する各10人のうち、18、19年分を合算した世界ランキングから上位2人をまず決定。その後、トーナメントでの世界予選から4人、大陸代表などで選ぶ。
組手は世界選手権などで行われる5階級が五輪では3階級になるが、体重区分が現時点で未定。このため、単独でランキング2位までが出場できる階級と、二つの階級の1位のみが出場権を得る階級が出そうだ。
日本勢は開催地枠(最大8)が得られる見通しだが、その数は未定。世界ランキングなどの選出が優先されるため、同枠が7以下になると、男女の組手、形の全てで出場を目指す日本が出場できない階級が出る可能性もある。
6月1日現在の世界ランキングで、日本勢は組手の男子84キロ級の荒賀龍太郎(荒賀道場)と女子68キロ超級の植草歩(高栄警備保障)が1位にいる。(竹園隆浩)