東京・丸の内の商業ビルで相撲を楽しむ「大相撲KITTE場所」
時代の最先端・渋谷と伝統文化の交差点に――。そんなテーマのもと、大相撲夏巡業が8月8日、青山学院大(東京都渋谷区)の青山学院記念館で行われる。本場所ではオールドファンの多い砂かぶり席が、大学生で埋まるかも?
どすこいタイムズ
名付けて「大相撲渋谷青山学院場所」。学校法人青山学院が100%出資する子会社「アイビー・シー・エス」が主催する。
巡業は地元企業や自治体などが運営に携わることが多い。過去に大学施設が会場になった例はあるが「勧進元」となると珍しい。
プロバスケットボールBリーグ・サンロッカーズ渋谷の本拠を抱える同大は、「スポーツによる文化発信」に力を入れている。巡業の事務局担当者は「うちに相撲部はないけど、ブームですから。何より『国技』である相撲を、渋谷でやるのが面白いと思いまして」。若い層にPRしたい日本相撲協会と思惑が一致し、実現した。
学生の反応は上々で、5月20日に学内や渋谷区民向けの先行販売を始めたところ、土俵周りの席の売れ行きが好調。全国大会で実績のある体育会チアリーディング部が土俵で演技する企画も。が、「土俵は女人禁制」の伝統があると知り、泣く泣く断念したという。
近年の大相撲巡業は新たなファ…