「笑う101歳×2 笹本恒子 むのたけじ」の一場面(C)ピクチャーズネットワーク株式会社
日本初の女性報道写真家として知られる102歳の笹本恒子さんと、昨年101歳で亡くなったジャーナリストのむのたけじさんを追ったドキュメンタリー映画が3日から、全国で順次公開される。戦中戦後を駆け抜け、100歳を超えて現役を貫いた2人。河邑厚徳(かわむらあつのり)監督(69)は「人生100年時代を充実して生きるためのヒントになれば」と語る。
タイトルは「笑う101歳×2 笹本恒子 むのたけじ」。河邑監督は2014年に笹本さんとむのさんの対談を取材。よく笑いよく語る2人の人柄に魅了され、「100年の歳月を経ると、どんな風景がみえるのだろう」と、2人が自身の歩んだ道を語る姿を映像におさめた。「映画を通じて生きた昭和史を伝えたかった」と話す。
むのさんは、朝日新聞記者として戦時中に中国や東南アジアで戦地を取材。戦争協力の責任を感じて終戦の日に退社し、故郷の秋田県横手市で週刊新聞「たいまつ」を発行しながら反戦、平和を守る執筆活動を続け、若い世代にも訴えた。カメラはむのさんが昨年8月に亡くなる直前まで追った。
幼い頃から画家を志していた笹…