仏北部トゥケ・パリ・プラージュで11日、投票を終えてブリジット夫人と投票所を離れるマクロン大統領(右)=ロイター
フランス総選挙の第1回投票が11日、始まった。既成政党に属さずに当選したマクロン大統領が、国民議会(下院)で過半数の議席を得て、政権を安定させられるかどうかが焦点だ。投票は午後8時(日本時間午前3時)に締め切られ、深夜には当選者や、決選投票に進む顔ぶれが固まる見通しだ。
特集:マクロン氏
国民議会の議席は577。小選挙区制で争う。第1回投票で有効票の過半を得る候補がいない選挙区では、有権者数の12・5%以上の得票があった候補による決選投票が18日にある。
マクロン氏は、新党「共和国前進」を率い、大統領選の勢いを維持。世論調査会社のIPSOS社が9日に発表した直前の情勢予測調査では、同党を中心とするマクロン陣営が、過半数の289議席を大きく超える400議席程度を得る勢いという。マクロン氏は11日昼、有権者登録している仏北部トゥケ・パリ・プラージュで、ブリジット夫人とともに投票にのぞみ、集まった地元住民らに笑顔を見せた。
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