茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターで作業員5人が被曝(ひばく)した事故で、5人全員が13日、搬送先の放射線医学総合研究所(千葉市)から退院した。同日、放医研が発表した。予定の治療が終わり体調に変化がないことや、肺からプルトニウムが検出されなかったことから退院可能と判断した。
放医研によると、今後は外来で検査を実施。被曝量を1カ月ほどかけて算出し、必要があれば再入院で治療を行うという。
5人は事故翌日の7日に放医研内の病院に入院。肺の検査で、プルトニウムを吸い込んでいなかったか、吸い込んでいたとしても検出できないほど少量だったとの結果が出ている。
一方でプルトニウムより少量でも検出しやすい別の放射性物質「アメリシウム」が検出された人がいることから、プルトニウムを吸い込んだことによる内部被曝の可能性は否定できないという。
原子力機構は13日、退院した…