トランプ米政権の一連の「ロシア疑惑」をめぐり、13日の上院情報特別委員会で証言したセッションズ米司法長官は、自身のロシアとの共謀疑惑は「忌まわしいうそだ」と関与を全面否定した。しかし、トランプ氏が捜査中止の圧力をかけたかどうかの核心については証言を避け続けた。
ロシア疑惑は「憎むべきウソ」 米司法長官、関与を否定
「大統領選に関する捜査からは身を引いたが、口汚い間違った主張から、私の名誉を守ることからは身を引かない」。セッションズ氏は同委の公聴会で、トランプ氏に解任された連邦捜査局(FBI)のコミー前長官からロシアとの関係を示唆されたことに対抗心をむき出しにした。
コミー氏は8日の公聴会で、大統領選でトランプ氏陣営にいたセッションズ氏が、ロシア側と接触していたことを示唆。セッションズ氏は昨年2回、ロシアのキスリャク駐米大使と面会していたことで批判を浴び、疑惑に関する捜査に関与しないことを決めた。
セッションズ氏は別の委員会に出席する予定を取りやめ、偽証罪に問われる可能性がある公聴会にわざわざ出席。「はっきり言う。大統領選へのいかなる介入に関しても、ロシア側と面会や会話をしたことがない」と強調し、コミー氏の証言を全面的に否定した。
さらに、疑惑捜査から身を引いた理由についても「私が悪事を働いたことが明白になったからではなく、司法省に定められた、選挙に関わった職員は選挙に関する捜査に関われないという規定のためだ」と言い張った。
ただ、歯切れが良かったのは自分に着せられた疑惑に関する部分のみ。
トランプ氏がコミー氏に疑惑に関する捜査を中止するよう「圧力」をかけたことや、トランプ氏がコミー氏を解任した真の理由などを質問されると、「大統領との秘密の会話を守る義務を破ることはできない」と宣言。「話せない」「議論も、確認も、否定もできない」などとかわし続けた。
こうした態度に、野党・民主党…