国連人権理事会で演説する山城議長=15日、ジュネーブ、河原田慎一撮影
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対する「沖縄平和運動センター」の山城博治(ひろじ)議長(64)が15日午後(日本時間16日午前)、スイスのジュネーブで開かれている国連人権理事会で演説した。基地建設に抗議する住民運動中に器物損壊容疑などで逮捕され、約5カ月間身柄を拘束されたことについて、「警察当局が微罪で逮捕し自供と抗議運動からの離脱を迫るのは、明らかな人権侵害だ」と訴えた。
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山城議長は昨年10月、米軍ヘリパッドの移設工事が行われていた沖縄県東村での抗議運動中に、有刺鉄線1本を切ったとして器物損壊の疑いで逮捕された。那覇簡裁は勾留請求を認めなかったが、沖縄県警はその日のうちに別の傷害や公務執行妨害の疑いで逮捕した。最高裁は保釈請求を2度にわたって棄却。今年3月に開かれた初公判の翌日まで、約5カ月間拘束された。その間は家族にも会えなかったという。
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