熊本県警熊本南署は15日、昨年11月に告訴を受理した侮辱事件の時効期間を勘違いし、捜査を終えて書類送検する前に時効が成立したと発表した。県警は詳しい経緯を調べ、関係者の処分を決めるという。
署によると、事件は昨年6月5日に発生し、8月下旬に被害者が署に相談した。今年6月4日に侮辱罪の時効を迎えたが、署は6日に熊本区検に書類を送付。9日に区検から公訴時効が成立しているとの連絡を受けて発覚した。告訴を受理した署員が公訴時効の期間を勘違いしており、県警と署の複数の幹部も見逃していたという。
署の杉本茂副署長と黒木英文刑事一課長が15日に告訴人に謝罪。林修一署長は同日、「警察を頼ってこられた告訴人の方の期待を裏切る結果になったことに深くおわび申し上げます」とのコメントを出した。