連邦下院補欠選の集会で演説する民主党のジョン・オーソフ候補=19日、アトランタ、佐藤武嗣撮影
米南部ジョージア州で20日、連邦下院第6選挙区補欠選挙の決選投票が行われ、共和党のカレン・ヘンデル氏(55)が民主党のジョン・オーソフ氏(30)に辛勝した。同選挙区は約40年間、共和党が議席を独占。今回も何とか議席を維持したが、共和党の地盤で接戦となったことで党内に動揺が広がる可能性があり、トランプ政権には不安材料となりそうだ。
同選挙区選出のトム・プライス前議員がトランプ政権の厚生長官に起用されたことを受けた補選で、4月の第1回投票で過半数に達した候補がいなかったため、1位の民主党オーソフ氏と、共和党ヘンデル氏が決選投票に臨んだ。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、開票率100%で、ヘンデル氏の得票率が51・9%、オーソフ氏は48・1%。ヘンデル氏が僅差(きんさ)で勝利を確実にした。同選挙区は1979年以降、共和党が議席を独占。ギングリッジ元下院議長の選出選挙区でもあり、伝統的な共和党地盤だ。
トランプ大統領の支持率が「ロシア疑惑」をめぐる対応などで低迷するなか、今回の補選が、来年の中間選挙で民主党が共和党地盤の議席をどれほど奪取できるかを占う選挙と位置づけられていた。両候補がつぎ込んだ選挙資金は総額5千万ドル(約55億8千万円)以上とされ、下院選挙で史上最高額を記録した。
トランプ氏も連日、ツイッター…