汚い、危険、北朝鮮――。公明党が党公式ツイッターで共産党に対し、「3K」と称した激しい批判を浴びせた。東京都議選の告示が23日に迫る中、両党の非難の応酬が続いている。
ツイッターでは「3つの『K』でわかる 共産党ってどんな党?」と投稿。私立高校授業料の実質無償化は都議会公明党が提案したと主張し、共産が自らの実績としていることを念頭に「汚い!実績横取りのハイエナ政党」などと罵倒した。共産が「オウム(真理教)と同じ公安の調査対象」だとして「危険!」。共産の志位和夫委員長が「北朝鮮にリアルな危険はない」と発言した2カ月後、核実験やミサイル発射が行われたことを紹介し、「北朝鮮!『危険ない』と的外れな発言」とも記した。
ツイッターには1500を超す「いいね」が寄せられる一方、「ネトウヨと見まがう」との否定的意見も。公明党広報部は朝日新聞の取材に対し、「党機関紙の公明新聞の記事を転載しただけで、党の正式見解ではない」としている。
これに対し、共産の志位和夫委員長は19日の党会合で「公明党の反共攻撃には一撃で反撃するのが重要だ。彼らには負けない」とげきを飛ばし、「共謀罪」法についての国会運営などを激しく批判した。(磯部佳孝、斉藤太郎)