故与謝野馨氏のお別れの会で献花する参列者=5日午後1時8分、東京都港区の青山葬儀所、代表撮影
5月に78歳で死去した与謝野馨・元自民党衆院議員のお別れの会が東京都内で5日、同党と与謝野家と合同で営まれ、約2500人が参列した。政界屈指の経済政策通として知られ、第1次安倍政権で官房長官を務めた与謝野氏を、安倍晋三首相は「困難に直面しても動ぜず、日本の将来をみすえてクールヘッド、ウォームハートを貫かれた」としのんだ。
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お別れの会では、衆参両院議長、閣僚のほか、民進党の蓮舫代表や自由党の小沢一郎代表ら野党党首も別れを惜しんだ。与謝野氏が秘書として仕えた中曽根康弘元首相からは「国家の未来を見据えたその高い政治能力を失うことは、まことに残念」との弔辞が寄せられた。民主党政権で経済財政相に就いたときの首相の菅直人氏も姿を見せた。
与謝野氏は2010年に新党結成に参加して自民党を除名されたが、今年4月末に復党した。