質疑に入り、稲田氏は特別防衛監察の聞き取り調査について「監察本部から求めがあれば当然協力したい」と強調した。しかし、記者からは、そもそも特別防衛監察の命令を下した稲田氏本人は監察対象ではない、という制度上の問題点が繰り返し指摘された。
稲田防衛相「特別監察、できるだけ早く協力」 日報問題
特集:稲田朋美・防衛相
――大臣が「監察に協力する」と。これまで聴取に応じたのか。
政務三役は特別防衛監察の対象には含まれていないが、監察本部から求めがあれば当然協力したいと考えており、このことは国会において申し上げてきた。今般報道された事実関係(稲田氏が陸上自衛隊内で見つかった日報データの非公表に関わっていた可能性)についても徹底的な調査が必要で、できるだけ早く協力したい。現在、防衛監察本部と日程などの細部を調整されているものと承知している。
――今後聞き取り調査に応じると。
はい。できるだけ早く協力したい。
――では、監察結果の公表時期が遅れるのでは。
事実関係を解明するため、特別防衛監察で徹底的に調査している。これまでの議論をふまえて、できるだけ早く監察結果を報告するように指示している。そして私の責任の下で調査し、できるだけ早く結果を公表したい。
――公表は8月初旬の内閣改造までに行うか。
いずれにしても徹底調査を行い、できるだけ早く結果を公表したい。
――大臣が監察に協力するということは、監察の骨格が変わるので仕切り直しではないか。
仕切り直しというか、いままで…