陸自内で日報の電子データが見つかったことについて、「報告はなかった」と繰り返す稲田氏。記者から「『なかった』という確認は、証言や議事録があるのか」と問われると、「日々の答弁のための打ち合わせは、そうした議事録はない」と釈明した。「溝」は埋まらず、文民統制への疑問も呈される展開になった。
稲田防衛相「特別監察、できるだけ早く協力」 日報問題
特集:稲田朋美・防衛相
――陸自などは大臣にきちんと報告している、了承されたという認識を持っているという報道があり、大臣の説明と大きく食い違っている。逆に見ると、陸自という実力組織に対して文官統制がまったく効いていないとみる向きもある。防衛大臣として文官統制がとれているという認識か。
繰り返しになるが、たとえば今回の日報も、破棄、不開示とされたものを私の指示でもって開示をしたわけだ。また特別防衛監察で徹底的な事実解明も今している。また日報のあり方を含め、そういった再発防止策、また改善すべき点は徹底的に改革をするということで進めているところだ。
――いまの時点で文官統制はとれているのか。
いま私が申し上げたように日報に関しては私の指示で開示した。また調査もしている。改革すべき点は改革しなければならないと思って進めてきているところだ。もちろん批判される点、今おっしゃいましたような点、報道されていることも事実だが、やるべきことをしっかりやっていきたいと考えている。
――特別防衛監察の発表とともに自身の身を退くことはないのか。
いま申し上げたように、いまやるべき事なすべき事これを日々しっかりとやっていきたいと思う。
――2月13、15日については、記憶に基づいて話をしているとのことだが、13、15日に報告を受けていない、というのはどういう自身の整理をして発言しているのか。同席者に確認しているのか、議事録は残っているのか。
まずそのあたりは、本当に国会対応で様々打ち合わせをしていた。しかしながら、日報、もう私は一貫して日報は公表すべきであるという考えで取り組んできた。仮に日報が存在をするというふうな報告、そういった報告を受けていれば、私は当然公表するように指示をしていたはずだ。そして、その13日でも15日でも、ずっと行われてきたところの国会の答弁のための打ち合わせをやってきたわけだが、その中において従来の答弁ラインを変えるような事実はなかったということだ。
――なかったという確認は、何か証言や議事録があるのか。
あの、たとえばその、重要なこ…