大塚邦男さん。自宅にはこれまで集めた約1千冊のパンフレットがある=京都市中京区 毎年、甲子園を目指して全国で熱戦が繰り広げられる夏の高校野球地方大会。今年もすべての大会で、出場校を紹介するパンフレットが発行されました。それを39年にわたり約1千冊集めたコレクターがいます。地方大会パンフの魅力とは何なのでしょう。 動画もニュースもたっぷり!「バーチャル高校野球」 各大会の組み合わせ・ライブ中継予定はこちら みんなで決める歴代名勝負 甲子園ベストゲーム47 京都市在住の公務員、大塚邦男さん(53)の自宅には、段ボール10箱ほどにぎっしり詰め込まれたパンフの山がある。およそ1千冊。高校1年生だった第61回(1979年)の京都大会を球場へ観戦に行ったことをきっかけに買い始め、今では毎年全国すべての大会のパンフを集めている。 全国の高校野球仲間に送ってもらったり、各地の高野連などに電話をかけたりして、1冊ずつ手に入れる。購入代金や郵送費など、毎年3万~4万円かかるという。 大塚さんは高校球児ではなかったが、熱心な高校野球ファン。パンフを手に入れたら、表紙や写真、チーム部員数などをチェックする。たとえ試合を観戦することがないチームでも、「とにかくメンバー表を見ることが好き」で、出身中学や身長・体重など、選手情報が詳しく載っているとうれしいという。 大塚さんにとってパンフは、夏の地方大会に限らず選手のその後の成長を追いかけるための大事な資料だ。甲子園や春・秋の大会、はたまた選手がプロになったときにも、パンフの選手情報を調べることがある。 以前はページがわら半紙だったり、パンフ自体発行していなかったりするところもあった。最近はB5がA4判に大きくなったり、カラー面が増えて表紙をおしゃれに工夫したりするなど、年々充実しているという。 「毎年、届いたパンフを前年のものと比べるのも楽しみのひとつです」(榊原織和 榊原織和) ■個性豊かなパンフレットたち この夏、全国49の地方大会で49種類のパンフレットが発行された。それぞれに工夫をこらし、個性豊かだ。 写真が充実しているのは東・西東京大会共通の「めざせ!甲子園ブック2017」。広告も含め298ページフルカラー。選手の集合写真だけでなく、練習風景など1校につき2~5枚の写真が載っている。東・西東京大会ではこれとは別に、都高校野球連盟発行のパンフも販売されている。 大分大会のパンフは読ませる。14ページにわたって、高校野球をテーマに生徒や保護者から募集したキャッチフレーズや川柳、三行詩を掲載している。 「お前らに 出会えたことが ホームラン」(川柳) 「高校野球の初打席はポテンヒット/毎日積み重ねたポテンヒット/最後の夏 どでかく一発ポテンヒット」(三行詩) 胸を打つ名作や笑いあり。野球に詳しくなくても、球児たちのドラマの一面を感じられそうだ。 監督らが大会の行方を占う座談会(神奈川)、「甲子園へ行こう!」「ドラゴン桜」などで有名な地元出身の漫画家三田紀房さんによる表紙(岩手)、野球の豆知識コーナー(沖縄)、マネジャーや保護者の応援メッセージ「ネット裏より一言」(静岡)、引退する3年生の生まれた年の出来事を振り返る特集(長崎)などもある。 出場校の紹介はすべてのパンフに載っており、全部員またはベンチ入りメンバーの名前が掲載されている。戦力分析、主将の一言、前年の成績などが定番の内容だ。観戦用のスコアシートやメモ欄、高校野球を支える審判員の名前や写真を掲載しているところもある。 大きさはA4かB5判のいずれかで、値段は100~1千円。朝日新聞社や各都道府県の高校野球連盟が発行元で、球場や一部ASA(朝日新聞販売所)などで販売されている。(榊原織和 榊原織和) ◇ 今年の地方大会のパンフレットを抽選でプレゼントします。 応募は、メールまたははがきに、◇希望番号(①全都道府県大会48冊セット=2人、東西大会共通で2種類発行の東京は1種類のみ②各地区別セット A北海道・東北、B関東、C北信越・東海、D近畿、E中国・四国、F九州・沖縄=A~Fの希望地区一つを明記、各地区3人)◇氏名◇年齢◇郵便番号・住所◇電話番号を明記してお送りください。 メールは件名に「高校野球パンフプレゼント1735係」と明記し、「1735@asc-g.co.jp」へ。 はがきは、〒530・8211(住所不要) 「朝日新聞コミュニケーションセンター1735係」へ。 応募締め切りはいずれも8月7日必着。 お問い合わせは同センター(06・6222・2000=「キャンペーン番号1735」とお伝えください、土日祝含む午前10時~午後8時)。 当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。 |
パンフ集めて1千冊 コレクターが語る高校野球の魅力
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