強毒性の「ヒアリ」が各地で相次いで見つかっている問題で、環境省と国土交通省は28日、ヒアリが生息する中国、台湾、オーストラリア、北中南米などとの定期コンテナ航路がある全国68港湾での調査と防除を、8月から順次始めると発表した。2日の横浜港を手始めに、各港湾で8月と9月、10月に計3回する予定。
特集:ヒアリ
対象となるのは、東京、横浜、川崎、名古屋、四日市、大阪、神戸、下関、北九州、博多、苫小牧、室蘭、小樽、釧路、石狩湾新、函館、八戸、大船渡、釜石、仙台塩釜、秋田、酒田、小名浜、茨城、鹿島、千葉、新潟、直江津、伏木富山、金沢、敦賀、清水、御前崎、三河、舞鶴、堺泉北、和歌山下津、境、浜田、水島、福山、広島、呉、徳山下松、大竹、岩国、宇部、三田尻中関、徳島小松島、高松、松山、今治、三島川之江、高知、伊万里、長崎、三池、八代、熊本、大分、細島、油津、鹿児島、川内、志布志、那覇、平良、石垣の68港湾。
1回目の調査は8月上旬から専門業者が直接探したり、粘着わなを仕掛けたりして実施、残り2回は9月上旬と10月上旬から、港湾の管理者らがする。
また、すでにヒアリが見つかった7都府県の10事例では、周辺2キロにまで範囲を広げた調査を、7月31日に神戸市から始める。68港湾と同様の調査を、8月中に2回する予定という。(小坪遊)