タイ代表でプレーするチャナティップ(中)=AP
後半戦に入ったJ1のリーグ戦。補強で巻き返しを狙う15位の札幌にタイ代表のスーパースターが加わった。MFチャナティップ・ソングラシン(23)。愛称は「タイのメッシ」だ。J1で成功した東南アジア選手はいないだけに、そのプレーに注目が集まる。
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身長158センチ、体重56キロ。ひときわ小さなチャナティップだが、スピードに乗ると手が付けられない。当たり負けせず、タッチの細かいドリブルで突破を図る。途中出場した26日のルヴァン杯ではその一端を見せ、リーグ戦デビューが予想される29日の浦和戦では本領発揮が期待される。
チャナティップは「子どもの頃から日本でのプレーが夢だった」。タイのプロリーグでプレーする日本選手を見て刺激を受けた。元日本代表DF岩政大樹、名門ムアントンでチームメートだったDF青山直晃が印象に残っているという。2013年にJ1清水の練習に参加したこともあった。
これまでも東南アジアの選手がJリーグでプレーしたが、J1での実績は皆無だ。そうした中、チャナティップは別格だ。日本側の関係者は「日本で活躍する可能性が最も高い選手。彼が活躍できなければ当分、活躍する選手は出てこない」との意見で一致する。
2012年にタイ代表でデビュ…