29日にあった第99回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の大阪大会準決勝で、今春の選抜大会で優勝した大阪桐蔭と準優勝の履正社が対戦し、8―4で大阪桐蔭が勝利した。大阪市此花区の大阪シティ信用金庫スタジアム(舞洲球場)には大勢の観客が詰めかけ、普段使わない外野席も開放。互いの意地がぶつかった好試合に、高校野球ファンらは酔いしれた。
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試合は激しい競り合いとなった。3―3の同点で迎えた六回、履正社が犠飛で1点を勝ち越すと、大阪桐蔭は七回、3連続二塁打で2点を奪い逆転。大阪桐蔭は九回にも3点を加え逃げ切った。
両校は大阪大会で2011年から14年まで、毎年準決勝以降で対戦してきた。15年は初戦の2回戦で対戦したが、大勢の観客が押し寄せ、外野席を開放している。この日もライバル校同士の対戦を一目見ようと観客が詰めかけた。試合前に約7千人が座れる内野席はほぼ埋まり、開放した外野でも多くの人が見守った。
大阪市の会社員小林史知さん(28)は「総合力がある大阪桐蔭と長打力のある履正社の因縁の戦いは見ているこちらも緊張する」。選抜決勝を甲子園で見たという神戸市の会社員高木正彦さん(54)は「これが大阪の予選とは。大阪は常に2校を代表にするべきだ。それくらいレベルが高い」と興奮気味に語った。