冬が到来し、栄養たっぷりのガッツリ系料理が食卓に並ぶようになっている。中でも「豚丸骨」は主役の位置を占めている。「豚丸骨の醤油煮」にしても、「豚丸骨スープ」にしても、やみつきになってしまう美味しさだ。人民日報海外版が報じた。
豚丸骨の人気の理由は、骨においしい肉が付いているだけでなく、骨髄も少なくないからだ。骨髓の栄養とメリットについて、「子供が食べるとカルシウムを取ることでき、背が伸びる」という人もいれば、「体も骨も強くなる」と言う人もいる。
「中国食物成分表」などの書籍には、新鮮な骨髄にどのような栄養素がどれほど含まれているかは記されていない。しかし、米国の栄養素研究室が出している「トナカイの生の骨髓」の栄養成分データによると、100グラム当たりに含まれる脂肪が84.4グラム、タンパク質が6.7グラム、鉄分が4.5ミリグラムと、カルシウムのデータはない(または0の可能性あり)。
上記のデータから、骨髓の主要成分は脂肪で、飽和脂肪酸、コレステロールなども少なくないと判断することができる。タンパク質も少なく、鉄分やカルシウムなどはほとんど、または全くないということができる。
そのため、喜んで骨髓を食べても、実は脂肪を食べていることになる。
骨髓のほとんどは脂肪であるなら、骨のスープを飲むと、カルシウム補給になるのだろうか?もし「なる」と考えているなら、それは間違いだ。
動物の体内のカルシウムは主に骨の組織に存在しているものの、主に水酸燐灰石の結晶という形で存在しており、煮込んだとしても、水に非常に溶けにくい。
そのため、骨のスープを飲んでも、骨髓を食べてもカルシウム補給はできない。骨髓を食べると骨が強くなるという説は「都市伝説」ということだ。
カルシウム補給をしたい場合は、以下の4種類が何と言ってもおススメだ。
1つ目は牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品で、「カルシウムの王様」。含まれているカルシウムが多いだけでなく、吸收率も高い。牛乳250ミリリットルを飲むと、カルシウムを250ミリグラム補給することができる。
2つ目は豆類や豆腐などの豆製品だ。
3つ目は、濃い色をした葉野菜。
4つ目はナッツ類となっている。
(編集KN)
「人民網日本語版」2020年12月7日