ミュージカルの上演会場で手を振る皇后さま。左が白い付けひげで舞台衣装の日野原重明さん=2006年7月、東京都新宿区の新宿文化センター 日野原重明さんは皇室の方々とも交流があった。特に公私ともに親しかったのが皇后さまだ。29日昼、皇后さまは葬儀会場を訪れ、祭壇前で献花をするなどし、最後のお別れをした。皇后さまは、日野原さんの三男、知明さん(67)に「日野原先生は皆さんのために立派なお仕事をなさって下さいました」と声をかけたという。 日野原さんは皇后さまの母・正田富美子さんが聖路加国際病院に入院した際に主治医を務め、1988年に亡くなった際には最期をみとった。その後も、皇后さまの誕生日に招かれるなど交流が続き、知明さんによると、日野原さんも楽しみにしていたという。 ある日、皇居に招かれ、がん患者らとの接し方について、皇后さまから「どういう風にすればよろしいでしょうか」と尋ねられたことがあったという。日野原さんは「ベッドの上から見下ろすような態度はよくない。ひざをついて患者と同じ目線であいさつをしたほうがいいのでは」と伝えた。皇后さまは患者らに接する機会に、助言通りの対応をとったという。昨年11月、日野原さんが取材で明かしたエピソードだ。 昨年7月には、皇后さまは日野… |
「ひざつき、患者の目線で」皇后さまへ日野原さんの助言
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