浸水被害に遭った酒蔵を視察する秋田県の佐竹敬久知事(中央奥)=秋田県大仙市
豪雨災害のさなかに県外でゴルフをして酒を飲み、虚偽の釈明をした秋田県の佐竹敬久知事に対し、批判が高まっている。県庁には抗議の声が250件以上寄せられた。県議会は来月、知事から説明を受ける方針だ。
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今回の豪雨災害では、判明分だけで県内17市町で住宅1872棟が浸水した。人的被害は出なかった。
佐竹知事は29日、石井啓一国土交通相らと初めて被災地を視察。住宅浸水被害の4割強が集中した大仙市では、床上1・2メートルまで水につかって大型精米機が使えなくなった酒蔵など6カ所を回り、国に激甚災害の指定を要望した。だが、市民は厳しい目を向ける。同市内の親類宅が床上浸水し、この日も片付けを手伝っていた男性(75)は「うそをついたことが許せない。知事は辞職するのが当然」と語気を強めた。
佐竹知事は豪雨が降った22日、宮城県でゴルフをし、酒を飲んで宿泊。翌日、土砂崩れによる通行止めなどの影響で、自らが召集した災害対応の緊急連絡会議を欠席した。その後の記者会見で、ゴルフを一緒にプレーした中に県の部長2人がいたことを隠すなど、虚偽の説明をしていたことが明らかになった。
県によると、県に寄せられた電…