カメラに対して威嚇をしてくるサザナミフグ=竹谷俊之撮影
■360度動画「いきもの目線」
水中に沈めたカメラに、ウミガメやフグの顔がずんずん近づいてくる。表示画像を後ろに変えると、体長1m以上のサメがドアップで迫ってきた。
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横浜市金沢区の横浜八景島シーパラダイスにある「なぎさ水槽」。水深約1・5メートル。南国の浅瀬のビーチを再現した屋外水槽に、約30種類の魚たちが泳いでいる。白砂が敷き詰められた水底は太陽の光でキラキラと輝き、ガラス窓の前に立つだけで、ダイバーになって、魚たちと戯れているような気分になる。
「人に懐いている魚たちが多いんです。窓に顔を近づけると寄ってきますよ」と飼育技師の安部奏(そう)さん(45)。この水槽は、魚たちの目の動きまでじっくり表情が観察できる。
迫力満点のレモンザメを始め、サメだけで数種類。アオウミガメの優雅な泳ぎに見とれていると、おでこの出っ張った「ナポレオンフィッシュ(メガネモチノウオ)」が横切っていく。長い口ひげを持つ赤っぽい色の魚は「オジサン」……もちろんメスでもオジサンだ。
これだけの種類の魚たちに、えさはどのように与えているのだろうか。
安部さんによると、小魚用にはオキアミやイカの切り身。アオウミガメにはキャベツやレタス。サメには魚を与えているという。食べそびれる魚が出ないように、えさは何カ所かに分けて、それぞれの魚たちがいる場所にめがけて投げ入れているという。(竹谷俊之)